安田里美興行社

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先日観た「見世物小屋 旅の芸人 人間ポンプ一座」の興奮が冷めやらぬまま、本日(といってももう昨日…)誕生日を迎えました。ハッピーバースデーわたし!
22歳の誕生日に見世物小屋のことを書いているって渋くないですか!?渋いよね!?と自画自賛はこのくらいにして、本題に入りましょう。

このドキュメンタリーは人間ポンプこと、安田里美さん率いる見世物小屋一座の内部に迫り、生活の様子から興行の様子までを詳細に追ったものです。人間ポンプとは胃の中に剃刀や金魚を飲み込み、それを正確に吐き出す芸です。どうやっているんでしょうねー。手品の一種でしょうか?

見世物小屋」と聞くと、おどろおどろしく不気味、そんなイメージが我々の中にあると思います。少なくとも私の中にはありました。しかしこの作品により、その思いは払拭されました。

これは1995年に製作されたものですが、なんと小学生くらいのチビッ子たちがガシガシ見世物小屋へ入場して行くのです。いやー驚きました。小屋の中では身体や知能に障害を持った人たちが、自らの身体的特徴を芸にしています。それに驚いたり、笑ったりして、観客の顔が生き生きしていたのが印象的です。ただ楽しむだけではなく、これも社会の一側面であるということを子どものうちから知ることは、大変重要なことだと思います。そして沢山感じてほしいです。

今の時代、コンプライアンスの問題で見世物小屋の営業は恐らく難しいでしょう。コンプライアンス以前に、興行の担い手の確保が厳しいと思います。しかし、社会から彼らの存在が消えることは、他者に対する想像力を育む機会が失われることを意味するのかもしれません。

仲間たちと衣食住を共にして、全国を回る旅の芸人たち。彼らの姿は逞しく、そして強かに世を生き抜く力強さに溢れています。移り行く世を、強かに生き抜くこと。その強さを見た気がします。