このまま、僕らの地面は乾かない

 カラットちゃん、こんにちは。あちいですね。先日は秋の気配を感じさせる風が吹いたのに。季節は移り変わり、私の気持ちも揺れ動き、少しずつ色んなことを忘れていくのかな。全て忘れられたら、どんなに楽だろうか。どんなに救われるだろうか。芸能界という虚構に夢ばかり見て、勝手に傷ついて、立ち直ろうともしない自分に嫌気が差します。

 誰とどこにいても、何をしていても、どこか空しくて空しくてさ。信じたいと願えば願うほど、なんだか切ない。簡単には会えなくなってさ、これからまた会える確証もない。次に会える約束だけで生き延びて来たのに。どんなに救われていたことか。どんなに夢見ていたことか。音楽ばかり聴いて、逃げ込んでいるよ。辛い現実から目を背けるように、音楽に逃げている。

 大好きとか愛してるとか、カッコいいとかそんなことじゃないんです。確かにカッコいいですよ。大好きですよ。でも、空しさが勝ってしまう。芸能人という存在にすがり、ままならない現実を前に途方に暮れる自分自身に、心底失望しました。気分の落ち込みが激しく、我ながら危なっかしい。危ういと自覚出来るうちは、まだ大丈夫。本当に壊れちゃったら、残念ながら気付きません。

 カラットちゃん、時間が全てを癒してくれると思いますか?自分だけ傷ついた振りをしてさ、皆一緒だよバカ野郎!皆、多かれ少なかれ傷つきながら、顔で笑って、心で泣いてるんだよ。新たな救いにすがりながら、またこの幸せもいつか終わりが来るのだろうか、と頭の片隅で考える。あれだけ永遠を見た気でいたものさえ、手放しそうになっているんだから。

 そんなに軽いものだったのか。先の見通しが立たず、いつ会えるとも分からないからって簡単に手放せるはずはない。きっと、より良く生きたいだけだよ。私はとても幸せだったはず。どの写真でも、良い顔をして笑っているから。ただの文系に戻っても、許してくれるかな?確かな明日が欲しい。信じ続ける勇気が欲しい。会えない時間が愛を育てるんだ、と信じていた時間が懐かしいよ。もう誰も失わないでいられますように。