All My Love.

 世の中には、どんなに頑張ってもどうにもならないことがあるのかもしれない。だけど、最後まで足掻いてみるのも、これまた一興なり。いつまで経っても君の夢だけを見ているよ。どんなに険しい道でも、自分で歩むと決めたからには覚悟を決めよ。幸か不幸か、試験直前にジョンハンの甘い歌声を聴いてしまい、勉強どころではない、と言い訳させて欲しい。

 いや、幸せでしょう。この上ない幸福でしょうよ。好きな人がどこかで息をしている、ということ自体が奇跡でしょうよ。当たり前すぎて気付かないことって、実は沢山あるんだろうね。どれだけ沢山の幸せを見逃してきたのだろうか。彼らの奏でる音楽を聴いて、同じ時を生きていることを実感できる。たったそれだけのことで明日を描けるんだよ。

 明日なんて永遠に来ない、いや、来なくてもいいとさえ思った夜も、全てはジョンハンが飲み込んで行くんだ。漠然とした不安や焦燥感は、部屋の片隅に置いておこう。あまり自分を見つめすぎないで。見つめたところで何も見えて来ないよ。考えたら考えただけ、答えが見つかると思ったら大間違いさ。 

 やるべきこと、やらなきゃいけないこと、そんなものに囲まれながら、時折パンクしそうになっても、決して自分自身を手放さないで。やっと、やっと再び私たちは出会えたんだよ。一枚のCDを介して、また繋がれたんだよ。一から全てを生み出す作業は、痛みが伴うはず。生みの苦しみを優しさに昇華させたような音楽に、また心から救われるんだ。

 自分ばかりが頑張っているような感覚、それは過信と驕りに過ぎない。いつも頑張ってきたし、これからも頑張れるはず、という気負いに押し潰されそうな時は、音楽を聴いてひっそり眠ろう。最後に何とか帳尻を合わせればいいだけさ。

 先のことなんて誰にも分からない。分からないことに頭を悩ませている暇があったら、本でも読んで自分の感受性くらい自分で守れ。自分を守れるのは、他の誰でもない、自分だよ。悲しいことに、自分の心を傷付けるのも自分なんだ。もっと大事にしなよ。いつも難しい顔をしていないで、そんな風に眉間に皺を寄せていないで、もっとちゃんと笑おう。

 癒えることがない傷を負わされた、と被害者意識剥き出しで、いつしか恨みに変わってしまった私は、怒りのエネルギーを生きる力に変えているんだよ。本当は全てが憎らしいんだ。生きているからこそ味わえる、怒りや絶望、そして微かな希望。生きている方がバカらしく思える夜も、音楽を聴いて涙する夜も、いくつもの夜を越えた者にしか見られない景色を見届けよう。僕を信じて。