あなたを誰よりも

 「何で死んじゃったんだ。」と考えていたら、また泣けてきました。どんなにジョンハンに明日を見ても、しばらくはこのループから抜け出せそうにない。「亡くなった人のことはもう忘れよう。」と何度も思いましたが、それはそれだけそのことを考えている証に過ぎません。

 残された側は多分、いつ癒えるかも分からない傷を背負います。赤の他人である私がここまでの大打撃を受け、瀕死の重症を負っていることをあなたは知らない。それは大変無責任なことであり、許しがたいとさえ思います。死んじゃうってそういうことなんだよ。だからさ、あたしゃ、あんたが憎いよ。

 それに影響を受けてか分からないけれど、ポンポン死ぬ人間も憎い。不義理にも程がある。春馬、こんなことになるくらいなら、いっそのこと失踪でも出来れば良かったね。失踪して良かったんだよ。しばらく行方をくらませて、全てをリセット出来れば良かった。もう何を言っても後の祭りだけど、何も死ぬことはなかった。そんなことをどうしても考えてしまうんだ。

 何でこんなことになってしまったのか。苦悩が蓄積した上での決断だったのか。だからといって、一人でそんな遠く離れたところへ行かないでよ。黙って一人で終わらせないでよ。売れっ子はうかうか休めないしさ、周りが休ませてもくれないよね。本当にどうにかならなかったのかね。春馬、何回も言うけど、死ななくても良かったんだよ。そこに至るまでに何も出来なくてごめんね。

 芸能人はあくまでも芸能人であり、赤の他人だと言われても、そんなことは百も承知さ。私たちは赤の他人だけど、君は紛れもなくステキな俳優だった。7月18日のあの日から、私の時計は動きを止めてしまったのかもしれない。泣くことで心の重荷を下ろし、何とか生き延びようとしても余計に苦しくなるだけで、何が正解なのか分かりません。
 
 止まった時計の針を動かすのは、やはりジョンハンの歌声であり、存在であり、鼓動です。失ったものばかりに目を向けるのではなく、今、隣にいてくれる存在を抱き締めよう。春馬、あんたには抱き締めてくれる人はおらんかったんか?私の隣はいつも空いているのに、あと一歩及ばなかった。精悍でハンサムで、年齢より落ち着いて見えるけど、まだ30歳だったんだね。

 たった30年しか生きていないのに何が分かるんだ!自分の未来を自分で閉ざし、ひっそりと終わらせないでよ。私だってまだ27年しか生きていないから、何も分からないよ。きっといくつになっても何も分からないんだろうけど、いくつになっても分からないことは分からない、ということだけは確実に分かるようになるのでしょう。

 それでいいんだよ。そうやって時間を積み重ねて行けばいいんだよ。いつしかそれが道になっているはずだから。どうにもならないと思い詰めてしまうまで考えて、考え抜いても答えは出ない。君は考えることを放棄したのではなく、きっと最後まで考え続けたんだね。一向に涙が止まらないけど、決して私は死なないことが君への唯一の答えだと思う。

 振り返るな。諦めるな。愛を止めないで。