洗いざらい 白状し合おう

 ミンヒョンパイセンの「Universe」を聴いていると泣けてくるのはなぜ。ペク・イェリンちゃんのアルバムを聴いていると、清々しい朝を思うのはなぜ。家にばかりいても身体は鈍るし、散歩くらいはしたいけど、この寒さは身体に堪える。だから暖かくして音楽を聴いているのさ。北欧のお家はとても素敵でしょう?それには理由があるのだ。

 北欧の人々は、長くて寒い冬の間は、家で過ごすことが多いんだって。そのため、少しでもおうち時間を快適にしようとインテリアにこだわり、あんなに素敵な空間が出来上がったと何かで読みました。そう考えると、今は世界中が長くて寒い冬の時代だね。寒い冬は、間接照明を付けて、ほっこり過ごそう。

 今のこの状況は、山の何合目なのかは誰にも分かりません。もしかしたら折り返し地点なのかもしれないし、実はまだ一合目なのかもしれない。そう考えると、私たちは何も分からないんです。誰も、何も分からないんです。分からないことを分かろうとするより、与えられた状況の中で最善を尽くすことを考えたい。

 「楽しいことをしよう」と言ってくれたその人は、泣きじゃくる私を見てうっすら涙を浮かべていたかもしれません。そんな心優しい人に出会えてよかった。傷つきやすい心を抱えたまま生きるには、この世はあまりにも辛く、苦しいよね。パイセンのコンサート「Segno」に「My Heaven」という曲が収録されています。その歌を歌うミンヒョンパイセンの美しいこと。

 私の「楽しいこと」とは、やはりその人が言ってくれたように韓国のコンサートを観たり、音楽を聴いたりすることなんです。そして時々、気晴らしで買い物をすること。そんなことをしているうちに、いつの間にか夜は明けているのでしょうね。傷つきやすいまま大人になってしまった私、大学受験で人生が決まる韓国の若者たち、熾烈な芸能界で邁進する韓国の若者たち。

 どの道を選んでも、きっと悩み、立ち止まるのでしょう。でも、立ち止まってもいいから、また再び歩き出せる力を授けてほしいよ。韓国ほどはっきりしていなくても、日本も大学受験で人生が左右される事実はあるでしょう。受験とは、そこまで目標を定め、コツコツ頑張れる力があるかを見るものでもあると思うから。

 でもさ、韓国の受験への熱の入れようは、見ていていたたまれないんだ。そんな世界に身を置くなら、熾烈な芸能界に入ることも考えるよね。退くも地獄、進むも地獄のように思えてならない。大学生の頃、朝鮮語を履修していた私は、その関係で韓国の文化の授業も受けていました。毎回近くの席に座る、シニア大学生のおじいさんと何となく心が通い合っている気がして楽しかったな。

 しかし、韓国の文化を学べば学ぶほど息苦しく、逃げ場がない国のように思いました。朝鮮語の先生は、日本海のことを頑なに「東海(トンヘ)」と言い張るし、仲良くするとか以前の問題であるようにも感じられました。こんなに韓国に惹かれながらも、相容れない部分を感じ、怖じ気づくこともありました。

 そうこうするうちに卒業してしまい、しばらく韓国語から離れましたが、やはりハングル検定3級が欲しくなり、半年間独学。見事合格しました。勢いで準2級のテキストを買い漁ったけれど、なかなか向き合えず、部屋のインテリアと化しました。

 相容れない部分は正直あるし、「あんたがそんな態度なら、こちらだって折れるわけにはいかない」 と朝鮮語の先生とバチバチになった過去もあります。大学1年生の時の先生には、ほぼ無視されました。あれは朝鮮語の最初の授業のこと。先生は私に「バカチョンカメラの意味を知っていますか?」と尋ねました。

 私は父上から聞いて知っていたため、「バカでもチョン(朝鮮人の侮蔑語)でも使える簡単なカメラという差別用語です。」と答えました。すると、今思えば先生は、私が知らないと答えてくれることを期待していたのでしょう。少し顔がひきつっていました。その日を境に、ほぼ無視されるようになりました。その日ってまさに初日やん。

 彼女は、特定の生徒への依怙贔屓も激しく、特定の女学生とお気に入りのバカな男子学生を溺愛し、それは見るに堪えないものでした。私の見下した態度を感じ取ったのか、教室で偶然私と二人きりの時も、一切口を利きませんでした。「バカチョンカメラ」の意味をつらつらと答える私が余程気に入らなかったのか、授業でもほぼ当てられることもなく、あれは一種の今でいうパワハラでしょう。

 ある時、彼女がアイドルグループINFINITEのコンサートチケットを生徒にくれると話したことがありました。ホヤくんが好きだっため、内心は行きたかったけれど、おばはんに頭を下げる気は毛頭なく、全く興味のない顔をして一番に教室を出ました。可愛げがないですね!その後、依怙贔屓をされていた女学生がもらったらしいという話を聞き、二人ともぶん殴ってやろうかと怒りに震えましたが。

 つまり、何が言いたいのかと言うと、韓国という国を考える時「カッコいい!」「可愛い!」「歌が上手!」とだけはもう言っていられないということです。教師から「バカチョンカメラ」の意味を知っていたばかりに、それが原因かは定かではありませんが、いじめとも言える行為を受けた私は、韓国はなかなか一筋縄ではいかない、ということを学びました。

 勿論「バカチョンカメラ」という言葉を使った日本は悪いと思います。でも、その意味を朝鮮語の授業を選択した生徒に問い、意味を知っていた学生を1年間無視するというのは、あまりにも卑劣ではないでしょうか。その先生がハズレだっただけ?そう思いたい。でも許せないんです。私の何が間違っていたというのか。男子学生相手にはしゃぎ、胸元の開いた服を着るおばはんは、哀れでした。

 かわいそうでならない、よっぽど満たされていないんだろう、と見下していた私は、無視されようがなにされようが、あまりにもノーダメージでした。いや、腹は立ちますが、おばはんがあまりにも哀れだったんです。だからこのことは全て水に流そう。殺すリストには入れているため、今頃どこかでの垂れ死んでいるかも!

 そして、いつも歴史問題の時だけ私を指名する厄介さ。 「ここは何という海ですか?」と問うおばはんに「日本海です!!」とハツラツと答える私。すると、「日本の人はそう言いますよね。でも我々からするとここは東海です!!」と言い返されるのが関の山。振り返ると、本当にひどい教師でしたね。即刻クビにせえ。何だか途中から過去の愚痴になってしまいましたね。すみません!