忘れたくても、忘れられないほど

カラオケ行かなきゃ。宇多田ヒカルの新曲を熱唱しなきゃ。永遠にリピートする春の日。私もイントロから愛したよ。(エアリプ)忘れたくないことや忘れたくない人が沢山いる。忘れたくても忘れられない人も。おそらく実らない恋、ただのお兄ちゃん(絶対に年下)ですぜ?私にはオタクのブーくらいがちょうどいいはずなのに。なぜよりによって華奢でハンサムな青年に惚れているのか。

 
先日訪ねた後楽園のラクーアにて、EXILE族のコンサートへ来たオタク青年たちに遭遇。その内の一人がオタクのブーだったんです。ブーは芝生へ横になりながら、実に楽しそうにしていました。オタクでブーだけど可愛い。私にはこれくらいが緊張しないし良いんだろう、とも思いました。(失礼)ハンサム君が好きだけど、ハンサムじゃ息が詰まる。
 
高校生の時に通っていた予備校で、密かに好きだった浪人生のお兄ちゃん。彼はひょろっとした体型に黒ぶちメガネ、そして長めの髪の毛、要するにイケてはなかったけど、静かな優しさが好きでした。つまり優しさに惚れていたわけです。話したことはないけどね!いつも気にかけてくれていたことは分かる。
 
立命館大学の法学部志望だったね。受かっていたら嬉しい。優しくて情に厚い法曹界のエースになれるはずよ。つまり、顔じゃなかった。その心が好きだったんだ。私の中では一番のハンサムだった。それが愛じゃないのか?今は顔が好みのお兄ちゃんまっしぐらだけど、ただ顔が好きなんだもん。その心根は知らん。法学部志望は全くイケメンじゃないけど、一番イケてた。
 
いつもお互い一人でいた私たちは、結ばれれば最強のふたりになれていたはず。予備校の英語のおっさん先生が毎回私をイジッてくるのが苦痛だったあの日。私がいつも堅いので緊張を解そうとしていたのかは分からんが、毎回着ているTシャツイジリがさー。先生と私の会話にいつも静かに笑っていた法学部志望。
 
先生が彼に「な!○○さん(私)おもろいなあ!」と話し掛けると、笑いながら頷いていた岩淵恒夫よ。(仮名)(ググってね)お互い合格したら、お祝いにデートでも誘えば良かったな。私たちはお互い予備校に勉強しに来ているのだ、という意識が強かったように思います。そんなことは当たり前だけど、残念ながら周りは友達作りに忙しく、言ってしまえばバカの巣窟。
 
そんな中、いつも二人で一番前の席に座っていたね。必ず二席ほど間隔を空けてさ。私の心のプロジェクターには、優しいお兄ちゃんの姿が焼き付いています。写真なんて勿論無いけど、そんなものはいらないわ。カフェ店員のハンサム君に求めすぎてはいけない。その身体に触れたいと思ってはいけない。ただの客としての使命を全うせよ。
 
パサついた髪の毛も好きなんだもん。トリートメントしとるんか?まさかリンスインじゃなかろうな?なんて考えている時間も好き。もう会えないかもしれないけど、投げやりな声も好き。岩淵恒夫ほど心がハンサムかは知らん。それが一番大切なのにね。