bye bye my love

 カラットちゃん、こんばんは。クーラーをつけて就寝したにも関わらず、暑さで目覚めました。あちい。それにしても良いのか悪いのか、連日のコロナのニュースに慣れてしまい、密を避ける、手洗いうがいの敢行、くらいしか意識が向かなくなってきたー。

 あ、あとマスクの着用ね。周りに人がいない時はマスクを外して歩いていますが、向かいから人が歩いて来たら「めんどくせえな!」と思いながら、マスク装着。着けたり外したり、めんどくさいっす!咳やくしゃみもしずらいしさ。

 昔はくしゃみが8連発で出て、前にいた見知らぬ美しい女性に「かわいい…」と言われたこともある私。今街中で8連発もしたら、集団リンチに遭いかねませんよ!?私のくしゃみは小さく連発するのが特徴なので、今のご時世、うかうか連発出来やしない。

 「しちゃいけない!」と緊張したら、不思議と出なくなりましたが。「withコロナ」とか「コロナと共存」とか、もう全てがうるさい。分かったようなことを言わないでくれ。何も分かってないくせに!

 でもさ、私は適当なことを抜かすな、と思ってしまうけど、多くの人は、言葉を待っているんじゃないかしら。適当でも良いから、今後の見通しとかさ、これからの展望とか、とにかく何か指示してくれ、それに倣いますから、という雰囲気よね。

 だから街の人のインタビューとかもさ、一応不要不急の外出は控えるのが国からのメッセージだからか、皆、後ろめたそうな感じがする。でも大人は出勤しているし、学校も始まっているし、もはや通常運転のところが多い。

 その中でどう自律するか、という点に尽きると思います。インタビューで後ろめたそうにするのなら、インタビューなんて受けなきゃ良いし、テレビ局もそういう構図を作るな。いやー、本当にマスコミって悪いですね。私は幸い?もともと家族としか繋がりがないため、外食も家族オンリーだし、所属するコミュニティが狭いのは、ちゃっかりコロナ対策になっているかも。

 しかし世の中に出ている人は、そうは行きませんよね。だからこそ己を律せよ、と思いますわ。私もさ、家族で立ち飲み屋とか行くけど、空いている夕方を狙って、サクッと一杯飲んで帰るから許ちて。

 焼きとんとかも好きでよく食べるけど、空いている店にしか行かないから許ちて、って誰に許しを乞うてんねん!行きつけの焼きとん屋のお兄ちゃんが、我が家を好いてくれているのか、よくテーブルにお喋りに来るのよ。私は「かわいい…」と思っていたんだけど、母上いわく「ちょっとヤバい」らしい。

 た、確かに…人懐っこいのか何なのか、父上にはよく喋るんだけど、私には素っ気ないというか、あまり目を見てくれないのだ!ガッツリ目を見たい私としては不服。殿方へ、ガッツリ目を見られると引きますか?私は昔から男性の気持ちがよく分からず、色んなチャンスを掴み損ねてきたと思う。

 殿方の気持ちが分からないと言えば!大学のゼミ合宿での出来事がまさにでござるよ。合宿先の村の宿での食事で、いつも食べるのが遅い私は、最後のひとりになっていました。「皆、食べるのが早いなー」と思いながら食べていると、もうとっくに食べ終わったはずの男の子(同じゼミ)が、なぜか席にいる。

 そして大して私と仲良くない女の子も、食べ終わったはずがなぜか残っている。だから3人でお喋りしながら、ようやく食べ終えました。次の日も同じメンバーで食べ終え、私はようやくその男の子が、私が食べ終わるのを待っていてくれたことに気が付きました。

 父上いわく、自分も食べるのが遅く、私と二人きりになってしまったら、女の子をひとり残して帰るのはかわいそうなので、待っているとのこと。でもとっくに食べ終わっていたなら「好きだからじゃん!」と言われてしまいました。

 キャー!!!確か食べ終わっていたはず…と急に自信がなくなるよ。そして大して仲良くない、いや、いつも私に仕事を押し付けてくる○ソ女がなぜ残っていたのかと言うと、私と彼を二人っきりにさせたくなかったから、ということも後で分かりました。

 ヒイ!!「○ソ女、待っててくれるなんて、良いところもあるんだね。」と思っていたかつての私をぶん殴りたい。二人っきりにさせろや!!と怒り冷めやらず。私もさ、実は彼のことが好きだったのですが、なかなかねー。

 心根が優しいところが大好きでした。口癖が「まあ」で、全てを丸く収めようとする、柔なところは嫌いだったけど!合宿は他大学と合同だったのですが、本当に楽しかったです。宿のゴールデンレトリバーを可愛がる彼の姿は一生忘れません。あ、泣けてきちゃった!

 本当に好きだったから。焼きとん屋のお兄ちゃんが、どことなく彼に似ているから、何だか思い入れが強くなってしまうわ。ハッ!自分語りが長くなってしまいました。優しかった彼が好きだったけど、誰にでも優しいところがなー、なんてぐちぐち言っていたっけ。

 今なら分かるよ。そんな誰にでも優しいところが、とても素敵だったこと。時を戻そう!!ぺこぱ、時を戻そう!!と錯乱してしまいましたが、時は戻らぬ。しかし輝きは永遠に残るよね。誰にでも優しいけど、私には少し優しさが上乗せされてる!?と舞い上がったりしてさ。

 私はよく大学に小さく切ったリンゴをおやつとして持って行き、ベンチで食べていました。すると彼が友達と歩いて来て、挨拶を交わした際に、勢いで「リンゴ、食べる?」と聞いた私。しかし「いや、いい。」と断られてしまい、撃沈。

 リンゴも私も好きじゃないんだ、と暫く落ち込みました。しかし父上いわく「友達の前でリンゴを食べるのは恥ずかしかっただけ!」とのこと。そうなの?でも好きな子が差し出したリンゴなら、男は食べるんでない??と疑心暗鬼。

 今ならたかがリンゴ、と割り切れますが、当時の私は「リンゴを食べてくれなかった…」と枕を濡らす有り様。バカね。たかがリンゴで失恋した気になってさ。ガッツが足りない。お互いにガッツが足りなかったね。残念だけど。

 こんな私に優しくしてくれて、どうもありがとう。忘れないよ。さて、ごちゃごちゃ語り尽くしましたが、どうしよー。まだ永遠に語れる!ま、ここら辺で止めときましょか。求む、ガッツ!(石松)