だからこの話題はこれで最後にしたい。輝く星になったその人は、時折思い詰めたような眼差しをすることもあったけれど、くしゃっと笑う笑顔が堪らなく魅力的でした。私だけこんな世界に置き去りにして、一体どういうつもりだ。
君はもう苦しくないかい?悲しくないかい?それならいい。それならいいはずなのに、涙が止まらぬ。泣けて仕方ないよ。なんで死んじゃったんだ。死を選ぶくらい苦しかったなんて、それはそれは辛かっただろう。
長い間、よく頑張りました。もう走れなかったんだね、きっと。子どもの頃から走り続けて、ここまで大きくなって、ナイスガイに成長してさ。私の中の永遠のナイスガイだよ。会ったことも、話したことも勿論ない。視線を交わしたことだってないのに、ずっと前から知っていたような気がする。
それだけ君は芸歴が長かったね。もし生まれ変わったら、私のもとに生まれてきて欲しい。沢山愛情を注ぐから、私より先に死なないで欲しい。全ては叶わぬ夢であり、見果てぬ夢です。でも、何だかまた会えそうな気がする。声は聞こえなくても、姿は見えなくても、またどこかで巡り合える気がする。
まだ見ぬ息子の名前は「春馬」にすると決めていた私は、一人取り残されたような、この世に置き去りにされたような気がしてなりませんでした。でもそんなことはないのだ。全ては巡り巡り、また会えるのです。
きっと、今生の別れではない。君はこの世界に見切りをつけたけれど、私は惨めったらしく、しぶとくしがみつくね。資格試験の勉強に精を出し、絶対に合格すると君に誓うよ。もう二度と会えないけれど、私の心の中にあなたがいる。いついかなる時も。
だからもう書かない。もう迷わないし、振り返らない。そして諦めない。30年間、お疲れ様でした。
もし生まれ変わったら、もうこんな世界に生まれたくないかもしれないけれど、もし生まれ変わったら、どこかで会おうね。君の母親でもいいし、恋人でもいい。いつも一緒にいよう。日が昇る音を肩を並べて聞こう。