いつまで経っても満足できず、もっと頑張れるはず、この程度では終われない、と自分を奮い立たせたね。そうしていつしか頑張ることを頑張ってしまった。頑張ることを頑張り始めるとキリがなく、終わりをある程度自分で見据えないと、際限なく走り続けることになります。
私の場合、強制終了となったため、今にして思えば、救われたのかもしれません。これはもう人生観の問題です。あの時、無理矢理にでも終わらせておけば良かったのか。そうすれば、後の苦悩は味わわずに済んだのか。答えは否。
ねえ、うちのSEVENTEENたち、うちのジョンハン、出会えて本当によかった。彼らの音楽を知らずに、ひっそりと終わらせようとしていた、かつての私がかわいそうで泣けてくるよ。誰よりも生きたかった。誰よりも幸せになりたかったのに、勝手に道を転がり落ちたね。
鬱々とした文章しか書けず、あんなものは誰が見てもいい気はしないはず。文章を紡ぐという行為は、自分自身と向き合い、痛みを伴うものなのかもしれません。でも、書くことによってしか満たされないし、救われないと感じた時、自分のためだけに書く文章は醜い。
自分が救われたくてしたためた言葉は、残念ながら美しくはない。美しさというものは、視点を他者に向けた時にこそ、発揮されるものではないでしょうか。美しさばかりを追い求め、自分自身を置き去りにしてはいないか?答えは否。
他者の存在を前にして、初めて自分自身を知るのだから。自分のことで忙しい人は、果たして美しいと言えるのでしょうか。出会えてよかったと心から言える、たった一人の大切な人。自分だけの一番星と巡り会うための長い長い旅。手放すのも自分なら、守り抜くのも自分だよ。
もうくよくよするな、俺だけを見ろ、とジョンハンが言ってくれたら、どんなに救われるだろうか。いや、もう言ってくれているも同然ですね。このアルバムが全ての答えです。彼氏とか彼女とか、そんなきらびやかに見える世界とは無縁でここまで来て、辿り着いた先がジョンハンというたったひとつの誓いだったね。
私には全てが眩しい。若さとか、清廉さとか、今しか発揮出来ないとされる、この世の泡沫のような一瞬の煌めきが眩しい。時間は待ってはくれないんだ。どんなにこの夜を止めて欲しいと願っても、無情にも時計は時を刻み続ける。
でも、だからこそ愛しさは増すのかもしれない。夢はなぜか儚くて、朝の風がそっと奪うんだ。声にならない愛しさは、堪えるほどに溢れ出していくね。君は私の宇宙さ。