青い空をずっと手探り

 「傷つくのが怖いだけで何もやらない」と父上に言われました。NHKの特集で「大人の発達障害」が取り上げられており、真剣に視聴。私は計算能力に難があり、小学校の算数で早くも躓いた過去があります。そのまま中高と何とか食らいついて、ギリギリ、スレスレのところを踏ん張っていました。

 計算能力が著しく低いこと、何でも自分一人で頑張ろうとしてパンクすること、知らない人に話し掛けられたら平気で一時間半ほど談笑してしまうこと、挙げればキリがないほど欠陥だらけのポンコツだと思います。

 あと自己肯定感がこれまた著しく低いところも難あり。私はおそらく発達障害があると考えていますが、父上いわく「何でも当てはめすぎ」とのこと。私が「こんな仕事しか出来ないということなんだ」と嘆くと、私は「傷つくのが怖いから何もしないだけ」と言われました。

 確かに、働いたらボロが出るためもう働けない、といったところでしょうか。何とか人並みになりたくて資格試験の勉強に励んだのに、それさえも「傷つくのが怖いだけ」なのでしょうか。考えれば考えるほど分からなくなり、自分が人より劣っているという考えだけが強くなりました。

 人よりも不器用で、人の何倍も頑張らなければ人並みではないと思い込んでいたこともあります。いや、思い込みではないかもしれませんが。出来たことより出来なかったことが脳裡にこびりつき、時々どうしようもなくなる日もあります。

 あと、とても傷つきやすい。父上から言われた一言でズタズタになる心もどうにかした方がいい。傷つくのが怖いだけかー。その通りかもしれないけれど、私なりに真剣に考えているんだけどな。考えすぎて動けなくなった私のことを言っているのかもしれませんね。

 大人の発達障害とかHSPとか軽度知的障害とか、全部に当てはまる!!と思ってしまうこと自体が障害なのかも。ハハハ!(笑えない)何事もやってみないと分からない、それは確かにその通りだと思います。ただ私は自分の数的処理能力の低さゆえに、あらゆる仕事が出来ないであろうことが想像できるのです。

 数少ない就労経験の中で、数的処理を必要としない職場を選んだにも関わらず、パンクしてしまった私に残された道などあるのでしょうか。完璧主義+無駄なプライドの高さゆえに自分を許すことが出来ず、一歩を永遠に踏み出せる気がしないまま、28歳を迎えてしまいました。

 わたくし、ポッキーの日が誕生日でございます。オホホ。しかし、こんなに悲しい誕生日はかつてあったかしら。慰めてほしい。そんなに卑下しなくてもいい、と慰めてほしい。NHKなんて観なきゃよかったかな。かつて絶対に入社したいと意気込み、見事書類選考で落ちたあのNHKです。 (知らんがな)

 ね?プライドが無駄に高いでしょう?救えないでしょう?私も自分自身をもて余しています。良い子、という仮面だけでここまで来てしまい、何となくそのまま流れに乗れるかなーと思っていたら、就活で派手に転びました。

 痛々しい自分自身を見つめたくなくて、必死で挽回しようとしたけれど、無駄な抵抗でした。26歳の時にある人に「周りの26歳に追い付けるように頑張ろう」と言われた時から、何だか全てがどうでもよくなりました。

 「周りの26歳に追い付けるように」とは何を今さら。こんなに派手に転んだ私が今さら足並みを揃えたいとでも?ふざけないでちょうだい!あんたは弱者の味方の振りをした敵だ!と言うことが出来ず、「はい」とかつての私は答えてしまいました。

 26歳の時に絶望し、28歳を迎えた今日も一人寂しく絶望している。全く救いがないね。いつも青空のように透き通っていたい、と思っても、必ずどこかで限界は来る。いつもの澄んだ青空が逆に毒になることもある。

 カモミールティーで安眠を期待しても、どうにもならない日もある。今日は悲しくても、一晩寝たらケロッとすることもある。だからそんなにくよくよしなさんな。お誕生日おめでとう、私。