担当の美容師さんが能天気バカだと射殺したくなる今日この頃ですが、皆さんはお元気ですか?このご時世、大阪のUSJに行きたかったと平然と言い放つその無神経さよ。私は近所の散歩でそれなりに過ごしているというのに、やれUSJだ、やれキャンプだなんて恥ずかしくないのか。USJもキャンプも全て中止になったそうですが。ワロチ。
私は今まで、割とコロナに抑圧された日々への耐性がある方だと思っていました。どこへの出勤も強制されず、イヤならお家に籠ればいい。なんて気楽なのかとさえ思っていたあの頃。しかし、知らず知らずのうちに疲弊していたのかもしれません。人々が殺伐として来ましたわな。
先日、家族で御徒町の美味しい街中華へ行きました。すると恐ろしいことに、厨房のじじいがキレまくりながら調理していました。「もう辞めたいよ!やってらんないよ!はあ、辞めたい、辞めたい!今すぐこんな仕事辞めたいよ!」とぶちギレながら中華鍋を振る有り様。
タイミングの悪いことに、私たちが餃子を「よく焼き」で注文したことからじじいの怒りが爆発。「はいはい、よく焼きますよ!焦げてるなんて文句言わないで下さいね!」とキレ散らかしながら、荒々しく鍋を振る音が…取り敢えず黙って待っていると、五目そばとチャーハン、そして黒焦げの餃子が出てきました。
黒焦げの餃子を見た父上は店員を呼び、「いくらなんでもおかしいだろう?」と問いました。すると頼りない店員も「よく焼きですよね?」と父上の怒りをかわそうとしたのです!客を不安、不快にさせるぶちギレながらの調理。よく焼きのレベルではなく、黒焦げの餃子を出す店。はっきり言って言語道断。
じじいが「焦げてるなんて文句言わないで下さいね!」と言いながら焼いた黒焦げの餃子を前に、父上は立ち向かいました。するとじじいが食い下がってきたため、殴り合いになるのではないかとドキドキして瀕死の私。母上が「出よう。」と言ったため、五目そばを二口だけ食べて店を後にしました。
父上がお金を払おうとすると、頼りない定員がそれを制し、先に店から出ていた私たちに何度も謝ってきました。私はそれを見て、店員さんがとても可哀想に思えました。あんなじじいを一喝出来ず、店から蹴り飛ばして追い出せない力関係。厨房もいつもより人が少なく、飲食店がもうギリギリの状態で回すしかないのかもしれません。
だからと言って、じじいの振る舞いは許されるものではありません。しかし、コロナウイルスは人々の心を確実に蝕んでいるのでしょう。街中華の料理人という立場は、このコロナ禍において、とても弱い立場であることも事実。富めるものはますます富み、転げ落ちる人間は否応なしに振り落とされます。
何だかとても疲れました。久しぶりに美味しい中華を食べに行っただけなのに、理不尽にキレられるなんて。そもそも「よく焼き」と言わないと焼きが甘い餃子を出していた時点で、母上は不信感があったそうですが。さすが母上、いつも冷静沈着。私はあの中華料理屋の厨房の人たちが好きだったのに。
残念ながら潰れるかも。あんなじじいを追い出せない店に未来はないよね。もう二度と行くことはないけど、何だか悲しい最後でした。皆、煮詰まってきていると思います。終わりが見えない中、走り続けろと言われているような閉塞感に覆われているよね。
大阪のUSJに行きたかったと平気で言える美容師さんを目の当たりにし、「これ以上医療に迷惑掛けるんか?頭沸いてんのか。」と言えなかった自分にも腹が立ちます。そのことを父上に話すと、私がぶちギレたことにより、髪の毛を無茶苦茶に切られたら困るから反論しなくて良いとのこと。
「相手はハサミ持ってるから!」ということですが、「父上は包丁を持っている中華のじじいにぶちギレたじゃん!強すぎ!」と感服。私はあまり言い返せないんだよね。大学生の頃、暑い夏の日でした。朝鮮語の授業を終え、友人だと思っていた子と自販機へ。私がファンタグレープを買うと、彼女に「えー!ファンタとか飲むんだ!?」と意地悪そうに言われました。
彼女いわく、お茶や水しか飲まないと思っていたとのこと。それ以来、何となくファンタ系を飲めなくなってしまいました。ま、お陰で砂糖の過剰摂取は防げるがな。ガハハ!今思えば、昔から沢山の小さな悪意を向けられていた気がします。幸い、鈍いためすぐには気付きません。数週間後に「ん?」と引っ掛かり、「意地悪だ!」とガッテン。
鈍いくらいがちょうどいい。御徒町じじいは死ねばいい。以上、長くなりましたが、読んでくれてありがとう!