学生時代、試験前に「何もしてへ~ん!」と騒ぎ、バカを装う同級生たち。実はちゃっかり勉強に励みつつ、「何もしてない。」と言い張るズル賢さ?嫌いでしたわ。私は正直に「夜中の1時半までしたわ!」と言っていたのでちょっと浮いていたけど、そんな自分も好きでした。
何なんでしょうね。「何もしてへん。」と「あと1点で落ちた!」というバカ学生の決め台詞は。高3の頃、英検2級を受験し、確か私はギリギリ1点のお陰で合格しました。しかし、生徒会長は私の合格を聞きつけるや否や「あと1点で落ちた~!」を連呼。
余りにもうるさいので、頬をひっぱたく代わりに「1点のお陰で受かった~!」と言い返していました。あと1点も○ソも不合格には変わりないのだよ。「あと1点」はあ?「不合格は不合格じゃ!○ネ!」と言わなかっただけ偉いわね。
思い出しただけでも吐き気がするぜ。そうは言っても、昔は結構好き勝手に言葉で殴り返していたせいか、そこまで怒りを溜め込まずに済んだのかも。今は言葉で殴れるほど親しい人もおらず、ただ黙って「そりゃないぜ?」と思うだけなので瀕死なんでしょう。
さて、少し脱線しますが、私が今ハマって読んでいる樹(たつる)の本、確かに仰る通りだし、本当に面白いんです。ただ、匂い立つ「東大学閥感」を私の鋭敏な嗅覚が嗅ぎ付けてしまい、ちょっぴり吐き気♪いや、素晴らしいですよ。目標に向かってコツコツ努力し、東大合格を勝ち取る姿勢は素晴らしいです。
しかし!時々感じる「上級高等遊民感」には吐き気がすることも事実。私は所謂「中級高等遊民」なので、 「庶民の味方のつもりかも知れんが、全く以て上級高等遊民」にはなかなか手厳しいんです。うーん。何と言いましょう。私はやっぱりインテリじじいには懐疑的と言いますか、じじいなら良い意味で枯れていて欲しいのかもしれません。
「全然枯れてないし、むしろたぎってるな…」と思っちゃうともう「ダメー!」になります。うるさい?ごちゃごちゃうるさい?どうか私に良い感じに枯れている青年をください。まずは人と出会わなくちゃ始まらないんだよな。分かっているんだけど、ずっと引きこもっていたんだよね。
さてさて、インテリじじいの話はこれくらいにして、お次は可愛いじじいのお話を。近所に渋い立ち飲み屋さんがあります。約2年ほど前に家族3人で入店して以来、すっかり店主のおじいの虜に。それ以来、ちょくちょく通っています。おじいお手製の小鉢も美味。
先日久しぶりに立ち寄ると、おじいが上機嫌で迎えてくれました。コロナ以降、たまに元気がない時があったので心配していました。話を聞くと、コロナワクチン1回目を済ませたらしく、少し安心したのかもしれません。良かったね。
私はいつものみかんサワーを注文。すると、出てきたサワーがみかん色をしておらず、「はて…?」と思いながらも頂きました。「もしかして透明シロップに変わったのかも!」と思いながら飲んでいて、母上のジントニックを一口貰ったりしながら過ごしていました。
その様子をカウンターからじっと見つめる可愛いおじい。すると、おじいが「オレ、何か間違えた?」と一言。私のサワーを見るや否や、「みかん入れ忘れた😁」と可愛いことを言ったのです!!みかんサワーなのに。「か、かわいい~!」と悶絶してしまい、気絶しそうになる私。
「許してくれる😁?」とまたまた可愛いことを言うので、「何なん、この可愛さ…」とビックリしてしまうほど。じじいフェチが炸裂してしまい、終始楽しいお酒となりました。つまり、インテリじじいほどややこしくない、ピュアなじじいがお好きということなんです。
別に小難しい話をしたいわけじゃない。ただ「ほわん」と暖かい空気感の中で、可愛いじじいを囲み、お酒を楽しみたいんです。私がひねくれてしまったのか、インテリじじいの本を読み耽り、最後に出た感想が「東大学閥感満載」という寂しい結果になりました。ま、これからも読むけどね。今も読んでるけどね。
私はこれらの本を贈ってくれた人生のパイセンや、立ち飲み屋のおじいなど、「ほわん」とした温もりのある大人が好きなんでしょう。樹にも一度お会いしたいけど、何となく精力的そうだからなー。もう少し枯れていて欲しいわね。じじい評論、以上です。