あの日に帰りたい

 私たちにとって、帰りたいと思える時があること。それはとても幸せなことなんじゃないかな。どんな終わり方をしても、その人の全てが悲しみに包まれていたわけではなく、素晴らしい瞬間もあったんじゃないかな。

 亡くなった人のことをぼんやりと考えていたら、そう思いました。久しぶりに考えました。本当にぼんやりとだけれど、久しぶりに思い出しました。

 誰ですか。「陳腐に聞こえるかもしれないけれど、全て時間が解決する。」と教えてくれたのは。「無理に納得しようとしなくてもいいし、受け入れようとしなくていい。」と言ってくれたのは。

 やっぱり世界一位。私にそう言ってくれた人は世界一位です。私にとって、世界一位の人とは決して結ばれないけれど、ずっと幸せでいてくれたらいい。傷つくことが多いかもしれないからこそ、神様によって、誰よりも幸せな未来を差し上げて欲しい。

 こちらは咲殿こと、TBSドラマ「仁」の名台詞なり。真面目に仕事してたら疲れるよね。泣けてくる日もあるよね。報われないと思う日もあるかもしれないけれど、私はとても救われていること。

 どうか、あまり抱え込まず、悲しまずにいて欲しいと願っているのです。皆、自分のことで精一杯だし、あっぷあっぷだと思います。この状況下だと尚更。そんな時、誰よりも誠実な世界一位の人を見ると、無性に泣けてくるのです。

 沢山向き合ってきたからこそ、その分、沢山傷ついてきたのだろうと思います。そのお心を察すると、とても胸が痛みます。傲慢ではないので「人を救っている」とは決して思わないのでしょう。

 いつも笑っていて欲しい。いつもは難しいかもしれないけれど、心から笑える日があって欲しい。突然ですが皆さん、ダウンタウンのごっつで「世界、一位なんだよ。」というコントをご存知ですか?

 入院している子ども役の浜田(浜ちゃん)の元へ、何かで世界一位のおじさん、松本(松ちゃん)がお見舞いへ来るというもの。何の世界一位なのかは決して明かされません。ただ、「おじさんは、世界一位なんだよ。」と繰り返すだけ。シンプルだけどとっても好きでした。

 さてさて、それに今、代わる言葉は「優勝~!」が思いつきました。「世界一位」も「優勝」も同じ意味じゃん?私は積極的に「世界一位」を推す所存。皆さんの心の中にも、世界一位の人がいると思います。

 悲しいかな、世界一位の人と必ずしも一緒になれるわけではありません。だからこそ、多くの人と出会う必要があるのでしょうね。私はその一切を放棄しているし、また再び人の輪に戻る強さがありません。

 いつかは戻らなくちゃならないんだろうと思いながら、時間だけが過ぎています。人の中にいてこそ、輝く私であることも分かってはいるつもり。じっくり、ゆっくり関係を紡ぐことにこそ、救いがあることも分かってはいるつもり。

 分かっていても、分かっているからこそ、こんなにも苦しいのかもしれません。まさに「ほっといて欲しいけど、ひとりはいや。」ということ。随分わがまま娘ですな。さて、冒頭に書いた帰りたい日々のこと。

 私にとって帰りたい日々、それは2019年の春。杏里の歌の歌詞に「思い出は皆、時の忘れ物~♪」というものがあります。時が残してくれた、置いて行ってくれたものこそ、かけがえのない思い出だということ。

 春という季節がこんなにも美しいのだと教えてくれたジョンハン。すげ~!ここにも世界一位が!同じ名字になりたひ。昔からノートに「亀梨(文系の名前)」と書いていた私。切実に亀梨という名字になりたかったピュアガール

 「タイタニック」の終盤のシーンで、救助されたアルパチア号だったかな?そこで自らを「ローズ・ドーソン」と名乗るローズ。LOVEじゃん?「同じ名字になりたい」ってそんなに責められることなのかな?

 世界一位の人と同じ名字になりたいと願うことは、そんなにバカ女の発想なのかね。分からないや。「ローズ・ドーソン…」ひゃ~!良すぎる。今日も世界一位の人が幸せでありますように。